どうもハジメです。実際に現場で使えそうな形でexcelの関数を紹介するシリーズです。今回が初ですが、ガチャやキャラクターの管理するをする資料をベースにご紹介して見たいと思います。
完成形の資料はこちら。

資料の趣旨としては、ガチャの確率を自動計算したり、行を追加しても対応できるような資料です。内容は、3種類のレアリティごとに複数のキャラクターの確率を自動的に算出する。レアリティごとの確率が固定で、それぞれのキャラクターの排出率は等倍で割っている。
それでは、以下の要素をそれぞれ紹介したいと思います。
- countif関数の使い方
- if関数の使い方
- 条件付き書式の使い方
1 countif関数の使い方
まずはこの状態までエクセルで資料を用意します。

こちらの資料の緑部分に関数を入れていきます。すでに、一番右の列の緑にはsum関数で各レアリティの確率を足すと1に成るように計算が入っています。
では、まず各レアリティのキャラクターの数を自動で計算するためにcountif関数を使ってみます。
まず、画面上段の緑のセルから。SSRの枚数が何枚あるかをcountifで計算します。
手順1 SSRという文字の下、一番左の緑セルを選択。

手順2 画面上の関数挿入ボタンを押下する。

手順3 COUNTIFを選んで、ダブルクリック。

手順4 範囲にカーソルを合わせて、検索する範囲を選びます。キャラクターの左のレアリティが書いてあるセルをまとめて選択します。

手順5 続いて検索条件にカーソルをあわせて、2セル上にある「SSR」が書いているセルを選択。


はい、これでSSRのキャラクターの枚数は計算されました。このままSR、Rへコピーします。
しかし、うまくいきません!このコピーをうまく実行させるためには、少し先ほどの関数を修正する必要があります。
原因は、エクセルのコピーでは、相対的に同じ位置に関数の選択範囲がずれてしまう現象のせいです。普段は便利な機能なのですが、コピーの際に位置を変えずに計算したい時には一工夫必要です。
手順6 再度、SSRの下の緑セルを選択する。

手順7 関数挿入ボタンを押下。範囲の部分にカーソルをあわせて内容を消します。再度、同じ範囲を選んで、「コマンドボタン」と「Tキー」を押します。すると、選択範囲が相対位置から絶対位置に切り替わります。

手順8 そして、再度、SSRの下の緑セルを選択して、左方向へコピーします。


はい、これでコピーがうまくいきました。一旦、countifに関しては終了です。次の項目に進んでいきます。
2 if関数の使い方
続いては、下の方の緑セルのエリアにそれぞれのキャラクターの排出率を計算して表示させる関数を紹介します。
手順1 まず緑のセルの左上を選択します。

手順2 関数挿入ボタンを押下して、if関数探します。

手順3 if関数をダブルクリックして、値1にカーソルを合わせます。

手順4 選択したセルの左側のSSRと書かれているセルを選択します。

手順5 値1の下の「次と同じTRUE」を押して、「次の値に等しい」を選択。

手順6 選択しているセルの上にある「SSR」のセルを選択します。

手順7 今回もコピーする際に、位置を変えたくないので「コマンドキー」+「Tキー」で絶対位置に変換しておきます。

手順8 続いては、SSRの1キャラあたりの排出率を計算するために
「SSRの排出率/キャラの数」で計算するための関数を入力します。
アクションにカーソルをあわせて、SSRの下、確率の右のセルを選択します。

手順9 今回もコピー用に「コマンドキー」+「Tキー」を押して絶対位置にしておきます。

手順10 割り算をするので「/キー」を入力して、枚数の右にある緑セルを選択します。

手順11 こちらもコピーでずれて欲しくないので、「コマンドキー」+「Tキー」を押しておきます。

手順12 関数を入れたセルを選択して、下方向へコピーをします。


このようにコピーできれば成功です。
手順13 SR列の排出率も計算したいので、緑セルを選択します。

手順14 関数挿入ボタンを押して、if関数をダブルクリックをしたら、「値1」にカーソルをあわせて、左側の「SSR」が書かれたセルを選択する。

手順15 「次と同じTRUE」を選択して、「次の値に等しい」を選択し、「値2」に選択しているセルから上にある「SR」を選択。

手順16 こちらもコピー用に「コマンドキー」+「Tキー」を押します。

手順17 アクションにカーソルを合わせて、SRの下の確率を選択。

手順18 今回も「コマンドキー」+「Tキー」を押して、割り算用の「/キー」を入力。その後に、SRの下にある「枚数」セルを選択。

手順19 今回も「コマンドキー」+「Tキー」を押す。「ELSE」にカーソルを合わせて「0」を入力。

手順20 関数を入れたセルを選択します。

手順21 下方向へコピーします。

練習 ぜひ、R列の各キャラクターの排出率の関数を入れみてください。

入力ができるとこのような感じになります。
3 条件付き書式の使い方
続いては、この排出確率の0%部分を目立たないようにしたいと思います。そのために、条件付き書式というモノを使います。内容としては、0%のセルに対してはグレイアウトさせるような色を使用する設定を入れます。
手順1 まずは排出率を計算した関数が入ったセル全体を選択します。

手順2 ツールバーを、「ホーム」にして、「書式」のエリアの「条件付き書式」>「セルの強調表示ルール」>「指定の値に等しい」を選択してください。

手順3 セルの内容>次の値に等しいの隣の入力スペースに「0」と入力してください。そして、書式:「ユーザー設定書式」を選択してください。

手順4 書式設定を「塗りつぶし」を選択してから、背景部分を「灰色」のような色を選択します。

するとこのような表示に切り替わります。

これで、今回のガチャ排出確率を設定する資料作成のエクセル関数の使い方紹介でした。
もちろんこの資料をそのまま使うというよりは会社のルールや目的に合わせて、お好みの形にして使ってみてください。