どうもハジメです。今回も現場で使う資料を想定して、excelの関数の紹介をして見たいと思います。今回、vlookup関数に関して紹介したいと思います。
想定した資料の用途としては、キャラクターを4人をパーティに編成した時の総戦力を自動で計算するツールです。
しかも、その4人の名前を自由に入力して、そのパーティの強さを自動的に計算するものです。その際に、vlookupを使用して計算させます。
大抵開発会社において、詳細なキャラクターリストをまとめるシートとバランスを管理するシートなどは別で作成するケースが多いと思いますので、それぞれを分かれていても参照する方法を記載します。
それでは本題、完成形の資料イメージはこちらです。

黄色のセルにキャラクターの名前を入力すると、右隣のセルに別のシートで入力されているATK、DEFの値を参照して、総戦力を自動的に計算する関数を入れてあります。
早速ではありますが、その手順を以下にまとめていきます。
1 準備するもの
①ベースとなるシート

②キャラクターのデータをまとめたシートを用意します。

これらの2つのシートを使って、①で入れたキャラクター名に応じて、②のデータを参照する関数を作ることを目的としています。
2 vlookup基礎編
まずは、②のシートの中で、vlookup関数を使う練習をしてから、別シートへと参照する方法を紹介したいと思います。
手順1 下の様なシートを準備します。(黄色に入れたIDを参照して、「名前」・「ATK」・「DEF」を表示させる処理を入れたいと思います。)

手順2 「名前」セルの下の、緑色のセルを選択して、関数挿入ボタンを押します。

手順3 VLOOKUP関数を検索して、ダブルクリックします。

手順4 「検索値」にカーソルを合わせて、黄色セルを選択します。

手順5 「範囲」にカーソルを合わせて、下のデータ群全体を選択します。

ここで注意なんですが、「vlookup関数の選択範囲に関して」
検索するための値は、vlookupの「範囲」を設定する際に、一番左側の列になる様に注意してください。
手順6 「列番号」にカーソルを合わせて、3と入力します。

列番号に3を入力することは、範囲の左端から3列目のセルの値を返すことをさします。この場合だと、「ID」・「レアリティ」・「名前」の順番で、「名前」を返す様になります。
手順7 「検索方法」にはfalseを入力しましょう。

すると、この様に表示されると思います。

同様に「ATK」のセルにも下のリストから参照する様に、関数を設定します。
手順8 「ATK」の下の緑セルを選択して、関数挿入ボタンを押してください。

手順9 「検索値」にカーソルを合わせて、ID下の黄色セルを選択してください。

手順10 今回も同様に「範囲」セルにカーソルを合わせて、データ全体を選択してください。

手順11 「列番号」に「4」を入力して、「検索方法」に「false」を入力してください。

すると、この様になります。

練習 残りの「DEF」のセルは試しにやってみてください。
3 vlookup別シートから参照
手順1 ①シートの1キャラクター目のレアリティのセルを選択して、関数挿入ボタンを押します。

手順2 vlookup関数をダブルクリックして、「検索値」にカーソルを合わせて、隣の黄色セルを選択します。

手順3 「範囲」にカーソルを合わせて、②シートに移動して、キャラクターデータの名前の列から全体を選択します。

なぜ、名前の列から選択するか、わかりますよね?vlookupの検索値があるセルを、範囲の一番左側になる様に選ぶ必要があるからです。
手順4 「列番号」には「2」を、「検索方法」には「false」を入力してください。

するとこうなります。ATKのセルには「アテナ」のパラメーターが表示されます。

手順5 先ほど関数を入力したセルを選択して、下方向へコピーします。

すると、この様になります、1つのセルだけエラーの様なものが出てしまいます。
これはなぜでしょうか?
前回の記事にも記載しましたが、エクセルのコピーは関数内に相対位置で入力された値があった場合に、コピー先に連動する様に、ずれながらコピーが実行されます。
これに対応するためには、再度、vlookupの関数を修正する必要があります。
「範囲」の中身を削除して、

同じ範囲を選択します。

その後に、「コマンドキー」+「Tキー」を押します。(macの場合、相対位置から絶対位置に変更をします。)
再度、コピーを行います。

手順6 次は「DEF」の下の緑セルを選択して、関数挿入ボタンをおす。

手順7 「検索値」にカーソルを合わせて、黄色セルを選択します。

手順8 「範囲」にカーソルを合わせて、②シートのデータ群を名前の列が一番左になる様に選択します。

忘れず、「コマンドキー」+「Tキー」を押しましょう。
手順9 「列番号」に「3」を、「検索方法」に「false」を入力します。

入力が完了するとこの様になります。

手順10 ここで入力した関数を選択して下方向へコピーします。

4 sum関数
最後に、パーティの総戦力をsum関数で計算します。
手順1 「ATK」の右にある緑セルを選択して、関数挿入ボタンを押します。

手順2 「sum」関数をダブルクリックして、「範囲」にカーソルを合わせて、ATKの下にある緑の4つのセルを選択します。

手順3 同様に「DEF」の右のセルを選択、関数挿入ボタンを押し、「sum」関数をダブルクリックして、範囲を「DEF」下の4つの緑セルを選択します。

するとこの様になります。

これで、資料自体は完成です。
また、黄色セルの名前を好きに入力すればそれに応じたパラメーターが右側のリストに表示されて、総戦力も自動計算されていきます。

今回の資料作りとexcel関数の紹介は以上です。
今回も同様に、あくまでもexcelの機能に絞って紹介しているので、内容の組合せや総戦力に変わるものなどは、各自の用途に合わせて、使用してみてください。