どうもハジメです。今回は、企画者だけではなく、様々なプレゼンテーションの場で使用できる企画書の書き方を紹介したいと思います。
しかも、今回は4枚のページで説明します!
様々な枚数でプレゼンすることがあると思いますが、今回はどんなゲームを作りたいかか人に伝える時に使える練習方法です。
あえて少ない枚数にすることで考えがシャープになったり、やりたいことが明確に人に伝わったりします。
もちろんたくさんの枚数で書くことはダメだと言いたいわけではなく、
この方法は企画者として自分のやりたいことを人に伝えるスキルとして使えます!
では、どんな4枚のページで説明するかというと、
以下の4枚です。
「背景」・「コンセプト」・「売り」・「サイクル」
で表現したいと思います。
今回の内容は
- 「背景」で相手に理解する土台を与える!
- 「コンセプト」を土台の上に乗せてその必要性を伝える!
- 「売り」で最後にこの企画で一番引かれる部分でトドメをさす!
- 「サイクル」で大まかな流れを説明する!
- さらに発展して描くとしたら
となります。
それぞれの内容に関して、
例としてスプラトゥーンの企画書をざっくりなテキストメインで書きますので合わせて参考にしてみてください。
1 「背景」で相手に理解する土台を与える!
まず、背景ではこのゲームを作る理由をわかりやすく伝えるための
下準備のようなページです。
今世の中にこういったニーズや隙間がありますよね?
って問いかけるようなページだと思ってもらうとわかりやすいと思います。
ここでは、自分が作りたい商品が解決方法となることを前提にある程度共感を得やすそうな背景を描くことをお勧めします
そもそも、何かを作りたいということを思っている時点で、自分の好みのものをただ作りたいというケースを除くと。
今この世の中で、ヒットする気がするから作りたいと思うわけで。
自ずと自分の本心に向きうと見えてきたりするものですね。
例えば、
A「買い物をわざわざ外に毎回行くの面倒臭くないですか?」
B「運動や食事制限をしないで痩せたくないですか?」
C「日本の道路は狭いので大型の車は売れにくいですよね?」
全部方向性をいろんなパターンで書いてみましたが、
Aは、便利に、効率的にというメリットを伝えやすくなる気がしませんか?
Bは、その方法を見つけられれば、絶対たくさんの人が使ってくれますよね?
Cは、環境や文化的に適合しないので、物理的に最適な形で販売した方がいいと思いませんか?
というように、他の人に伝える時のバックグラウンドとしてそれを念頭に入れておくと、
次に説明するコンセプトがスッと入ってきます。
◆スプラトゥーンで言うと

FPSゲームと言うのは世界的に流行っているし、競技人口も多い。
しかし、日本人の市場においてはそこまで馴染み深いものではないですよね?
その中のネックとなるのが、
・人を殺し合うような露骨な表現が嫌厭されている?
・プレイヤースキルの差が露骨でライトな人が楽しめない。
だと仮定してみるとこう行った書類になるのかなと思います。
2 「コンセプト」を土台の上に乗せてその必要性を伝える!
先ほど、あげた背景の上にこのコンセプトを伝えると、今この企画をやらないとチャンスを逃す!と思わせることができます。
例えば、
先のAの例でいえば、Amazonがその代表ですね。ネット通販の最大手。
Amazonが掲げていたビジネスてきなアプローチの厳選はここにあるというのは分かりますよね?
広義で行った時のコンセプトとして使っていますが、厳密なその中身に違いがありますので、
そちらを知りたい方はこちらを参考にしてください。
コンセプトの練り上げ方のパターンに関しては、こちらで紹介しているので、コンセプトの細分化はこちらを参考にしてください。
※もちろんこの限りではなく、ここにも属さないものを是非考えてみて欲しいですね。
つまり、世の中的にこう行った課題・問題がありますよね?
それを解決するためにこの製品を作りませんか?
と行った流れで説明するページになります。
◆スプラトゥーンで言うと

先ほどの背景を踏まえると日本市場(ライトなユーザー層)で受けるFPSを作りませんか?
と言うワードがコンセプトの核になると思います。
しかも、その当時はこの手のタイトルがなかったので、
FPS系の市場を新たに開拓していけますよ!的なことも書けるかと思います。
描くとしたらこんな感じ。
3 「売り」で最後にこの企画で一番引かれる部分でトドメをさす!
コンセプトをさらに具体的に体現するような「売り」ポイントをここで描くことになります。
Amazonの場合は世界中をネットを介して通販するってだけでもすごいんですが、特定の商品の在庫をAmazonが持っている場合もあるし、小売店自身が販売している場合もある。
在庫を完全に自分たちで保持する必要もなく、ありとあらゆる商品を買うことが実現されています。
◆スプラトゥーンで言うと。

ここでは、皆さんも分かるんじゃないでしょうか?
スプラトゥーンの代名詞「塗った面積が多いほうが勝つ」
ってのを書きましょう!
この仕様の凄いところは、背景に上げた2点も解決するロジックとなります。
ベースのゲームロジックはFPS系のものを使っていますが、塗っているだけでも、勝敗に参加でき、ライトな人でも楽しめることにあります。
製品を知っている我々はグラフィックのポップさも相まってFPSゲーのようなイメージを抱く人は少ないと思います。
4 「サイクル」で大まかな流れを説明する!
最後の4枚目です。
こちらはゲームの大きなサイクルを1枚でまとめるページです。
説明上は若干蛇足的ではありますが、企画職的には力をつけるためにやったほうがいいページかなと思います。
おおきなゲームシーケンスを考えておくことで、開発時にかかる費用感や開発工数がなんとなくイメージできるのと、
全体像を考えることで、逆にコンセプトから離れて行ってしまうようなこともあると思います。
それをどうやってまとめていくかのトレーニングとしても描くべきかなと思いまして、加えさせてもらいました。
◆スプラトゥーンで言うと。

これはプレイしたことがある人であれば説明が不要だと思いますが、ゲームの大きな流れをここに記入するだけです。
大きなパートは
▪️バトル
→オートマッチング
→4VS4のチーム戦
▪️レベルアップ
→武器・ギアGET
(正確には、お金が増えて、買えるですが)
▪️練習
→エイムのトレーニングをしたり
→新しい武器の練習
のサイクルを繰り返すだけのシンプルなつくりです。
枝葉として、ガチマッチやソロのモードもありますが、とりあえずメインの流れを書くだけで大丈夫だと思います。
5 さらに発展して描くとしたら
最後に4枚の企画がある程度書き慣れてきたら、
皆さんの会社などに合わせて必要な項目を足していくといいと思います。
要は、想定されそうなツッコミに対してのカウンター用のページを用意します。
例えば、
・「インパクトが小さすぎるのではないか?」
背景をもっと深掘りして、
市場レベルでこのコンセプトを立てたとしても売上の規模がそこまでじゃないか?
と言うツッコミに対してのカウンター用の市場規模の資料を作る!だったり。
・「FPSゲーってなに?」
裁量権を持っている人が必ずしも企画書の書き手と同じぐらいの前提知識があるとは限らない場合があります。
その場合は、そもそもFPSとは何かと言う説明用の資料を作ったり。
・「ライトって言ってもどのぐらい?」
実際に完成形のグラフィックを企画者が作れればいいですが、作れないケースもあります。
また、デザイナーさんにお願いできればいいですが、できないケースもあると思います。
そう言ったときに、ベンチマークとするタイトルを乗せて、グラフィックに関してはこんな感じのイメージで作っていきます!みたいな資料を作ります。
と言った感じで、想定できるカウンターに対して事前に考えてもいいですし、上長や先輩と相談するのもいいのではないでしょうか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
企画書に関しての構成する方法を紹介しました。
どのように描くことや、アイデアの突飛さも重要ですが、世の中の動きだったり、それが相手にちゃんと伝わるかを意識することも必要なスキルだったりもします。
皆さんの素晴らしいアイデアを世の中に埋れさせないためにも、もったいなところで負けないように頑張っていきましょう。