1 何かを作りたいという衝動
思春期(中学から高校あたり)がおとづれた頃あたりでしょうか、私の中での何かを作りたいという衝動がすごく出てきたように思います。それは、何かを作らずにはいられないという感覚です。
バンドブームの名残が多少あった時代?GLAYやラルクが音楽シーン席巻していた頃。
周りの影響もあり、音楽がやりたくてギターをひいいて、自分で作詞して作曲してみたり。
毎週映画をレンタルで借りては見て、自分なりに脚本を書いてみたり。
小説を書いてみたり。
一方で、自分に才能がないことにも直面してしまうんですけどね。
このころはもう、何か自分のどこかに才能が隠れていないか必死に探している部分もあったのかもしれません。
心のどこかで、華やかな才能ある人のようにはなれないと、心の底の方ではわかっていて、でも諦めたくなくて。
相変わらずそれなりにはギターも弾けたり、曲も作れたりしたのかもしれないですけど、プロになんか到底無理ってレベルです。
自分が欲しいのは、プロで張り合えるレベルのものが欲しかった。
2 受験時期の到来
そのようなことをプライベートの時間でやっていた人間も、現実社会では大学受験がやってきます。
気持ちもどこか定まらず、沸き起こるクリエイティブなものへの衝動と社会においても負けたくないという受験へとジレンマを抱える。
そんな人間に結果がついてくるわけもなく、現役時代は滑り止めを受けずに、全落ち。浪人することになる。
勉強において、もう少し書いておくと、学問自体には興味を持ち始めていました。
現代文の授業なんかで、評論の文章の中身が面白いと思う様になり、認知科学の様な学際的な学問分野を大学で学ぶのであればやりたいと思う様になりました。
現代文用に、学問の基礎教養的なものをノートにまとめていく作業は熱心にやっていた様な気がします。
高校時代の友達とも大人ぶって学問の議論をしていたつもりになっていたと思います。
3 浪人生活とその反動
そして、浪人時代に突入。
闇歴史でしかないですが、今思えばそれとなく塾に通って、さして学力も上がらず、悶々とした日々を過ごしたと思います。
毎日が結構きつかった記憶がありますね。
毎日塾に行くだけなので、夜の寝つきもそこまで良くなく、朝方まで寝れなかったり。
大学に先に入った友達たちの話を耳にすると羨ましい気持ちに良くなってましたね。
楽しいと思えることは、学問に少し触れている時間ぐらいだったと思います。
とはいえ、受験用の対策とかをしないと、合格はできない事も分かっていましたし、頑張ってあれこれやっていた様に思います。
そんな私も、複数受験して、かろうじて合格し、大学生になる事が出来ました。
4 印象的な人物たちとの出会い
ドラマのオレンジデイズが流行っていた中、
丁度大学に入った私は半期ぐらいを大学生っぽい生活を過ごしましたかね。
浪人生活の年の反動のせいか、常に焦ったような感覚がありましたね。
自分にはマイナスポイント(浪人)が既にあるから、自分の武器になる様なものを探すんだと躍起になっていました。
とにかく何かをしたくて、いろんな場所に飛び込みましたね。
人とは人見知りせず、どんどん色んな人に会ったり、紹介してもらったり。
アルバイトも、マスコミ系、教育系、IT系と色々掛け持ちしながら、フットワーク軽く挑戦をしていました。
そんな中で大学で出会ったプロの卵たちとの出会いが、さらに私を突き動かしていくことになります。
大学生の段階で映像作品をかなりのクオリティで作れるやつ。
アナウンサーを目指していてすでに学校も通ってるやつ。トークがすでにアナウンサーの雰囲気をまとっていました。
素人目でも彼らはすごいと思えるレベルでした。
のちに彼らは希望する職業について行きました。
そんな彼らを見ていた私は、何が武器になるのかわからないまま、がむしゃらに生活を続けます。
ぶっちゃけ、睡眠時間をめちゃめちゃ削ったりもしてましたね。
最後までやり抜きたいと思ったものは、続けると決めて行動することになります。
しかし、それが何かは当時ピント来てませんでした。
何をすればいいのか。
すでに現在の道につながる人と出会っているとも知らずに。
私は、ゲーム開発に繋がる道とは別の方向で、力や時間を費やすことになっていたのでした。
5 人生最大のショック
就職氷河期が少し緩和しだした頃。
世の中は、YouTubeやFacebookが認知され始めていた頃。
私は大学3年、就職活動を控えていました。
4年なろうとする春の前に、数年付き合った女性から別れを切り出され、自分は人生で最初の大きな失恋に見舞われました。
付き合ったり別れたりはあったものの、今回は過去のものとは違って、特別な存在だったのだと思います。
自分の感覚的にすごく楽しく、一緒にずっといたいと思った初めての人だったのかもしれません。
食事もろくに出来なくなる日もあり、友達にもよく慰めてもらった記憶も懐かしですね。
自分の人生で一番の喪失感でした。
しばらく感情がグズグズした状況になった。
そんな失意の中、就職活動に入ることになります。